2016.9月~2017.2月活動記録

2017.02月

02.28 給与構造改革は目的に沿った改革か? ~ 2月通常会議一般質問①

2月議会

 今議会に人事・給与構造改革のための条例案が提案されています。目的は職員の仕事に対する「モチベーションの向上」。非管理職の各級の給与上限を低くし、管理職直前の職級(大津市役所では5級)を1階級無くすことで、管理職と非管理職の差を広げメリハリをつけて、管理職への昇任意欲につなげるとされています。
この効果として、完全に実施されれば年間2.4億円の人件費削減効果があるとされています。「総額人件費の削減」のためならば理解しますが、給与を下げて「モチベーションを向上させる」とは・・・。

目的を示さず民間の人事担当者に、この提案を実行するとどのようなことが懸念されるか?と問えば、「短期的には、給与が下がる人(管理職手前の層の職員)のモチベーションの低下。長期的には、管理職に昇任しなければ概ね42歳で昇給が止まるのと、管理職はポスト管理を徹底するので、管理職手前の層(改革後の4級)の滞留が従来より顕著になり、これまたモチベーションを維持するのが難しい。だから実行する際にはモチベーションの低下防止策が必要ですね。」ということが指摘されると思います。そう遠くない将来に問題になると容易に想像がつきます。これは持続可能なシステムと言い難いです。

くどいですが、この提案の目的は、職員のモチベーションを上げることで、市民サービスの向上につなげるとあります。ならば、職員のモチベーションを下げることは、市民サービスの低下につながる、と言い換えることができます。目的が「モチベーションの向上」であるならば、今回の改革案は、目的にかなうものではないと判断されます。他の効果があっても本来の目的が達成されないのであれば、これは正しい選択ではない。議論は平行線となることは判っていましたが、この議題について問題点を指摘する質問を行いました。

02.09 公民共同企業体(株)水みらい広島 ~ 広島県企業局視察

視察

 水需要の減少、水道事業を担う人材の確保、技術継承などの経営課題に対し、公民共同企業体である新会社を設立し「指定管理者」として水道事業を行う形態をとられて対応されている広島県企業局の事例を調査させていただきました。
民間活力の導入のカタチも様々ありますが、指定管理者の指定に議会の承認を必要とするなど議会の関与が強く、「県民」の代表である議会の理解や監督という観点から適当と判断されています。
検討、議論、合意形成に時間をかけておられ、この形態に到達するまでの過程や考え方など大変参考になる事例であると感じました。

民間活力の導入は「民間の創意工夫が最大限発揮される」ようにすることに取り組みの肝があります。仕様を細かく指定するようでは、基本的に公務員が仕事をするのと同じであり、民間活力を導入する意味がなくなることに留意が必要です。このあたりに鑑み、民間の出資比率を65%とし、必ずしも経営の専門家とは言えない「公務員」ではなく、「民間出身者」を組織のトップとするなど、民間主体の経営体制としているそうです。
また、人材の確保に向けて思い切った採用ができるようにするためには、公と連携するパートナー事業者にはある程度規模が必要であるというのも留意が必要であると考えます。
大津市のガス事業が官民連携の新会社による運営形態を模索しています。この形態が必要かつ適当であるという検証は必要であろうと考えます。引き続き他自治体の事例調査と検証を進めたいと思います。

2017.01月

01.29 仲間が増えました! ~ 高島市議会議員選挙

高島市議会議員選挙

 高島市議会議員選挙に「早川浩徳」さんが18人中17位で当選しました。厳しい選挙でしたが、議席を獲得でき、志を同じくする仲間を増やすことができました。選挙戦は私も応援に入りマイクを握りました(写真は1/28の最終日の街頭活動の様子です)。今後のより良い連携につながると考えています。

2016.12月

12.07 ガス事業、必要な情報を示して議論を ~ 11月通常会議一般質問①

11月通常会議

 「コンセッション」という聞きなれない言葉を用いて、企業局のガス事業の運営に関する将来像が示されました。民間の事業者と組んで、新しい官民連携の会社を立ち上げて、その新会社がガスの販売事業を行い、大津市の企業局は導管を提供するというカタチが案として示されています。2017年4月からガス事業の全面自由化などの経営環境の変化を受けてのことです。
何らかの手を打つことについては、河井自身も早い段階でガスの自由化に向けた検討をするべきだと指摘してきたとおり必要なことであると考えます。しかし、今回の示された案は、良いことしか示されておらず、定量的な情報はありません。良い悪いを判断するのには、情報が偏っている、不足していると思います。
一例を挙げるならば、官民連携の会社を立ち上げれば、新しい会社での管理費など費用が発生します。この費用は、どこかで捻出することになるため、ガス料金に影響すると考えるところですが、このことを説明する数値データや説明はありません。
スピード感は必要ですが、十分な検討・議論をしなくて良いということではないと考えます。議会の判断の際には十分な情報が示されることを求めました。答弁は明確とは言い難いものでしたが、議会でしっかりとした議論が行えるように、しかるべき時期にしかるべき情報が示されるものと考えています。

2016.11月

11.09 中学校と保育園と福祉施設と文化施設と ~ 市川市視察

市川市視察

 中学校校舎の更新のタイミングで保育園、高齢者福祉施設、文化施設を併せて建築した(なんと盛りだくさん!)市川市立第七中学校の事例を視察しました。
ハード面の特徴は、PFIの手法を採用されており、中学校だけで見ても、廊下などのスペースが広い、2階ぶち抜きの教室や図書室があるなど、民間提案による校舎デザインは大津の学校には見られないものでした。コストは市での当初の見積りよりも約25%低く抑えられての建築となっているそうです。(民間の提案をしっかり聞きながら計画すれば、いい施設が低コストで実現できるという可能性を示しているのではないか?)
ソフト面では、セキュリティの関係で各施設間の扉は通常は閉ですが、施設が近接しているので行き来が容易なため、高齢者との給食や保育園での保育体験などを通じて、高齢者、保育園児とのふれあいが日常的にあります。生徒は非常に落ち着いており、教育的な観点からも「他の施設との複合による」良い影響だと考えていると教頭先生から伺いました。
大変参考になる事例を視察することができました。
この日はさらに、小中一貫校についても視察させていただき、市川市役所の皆様にはほぼ一日大変お世話になりました。ありがとうございました。

<写真左>第七中学校の外観
<写真中>概要説明を受けた教室、給食など多目的に使用する部屋だそうです。
2階ぶち抜き、開放的で明るい。
<写真右>中学校の図書室。この部屋も2階ぶち抜き。ちなみに学校司書が常駐。

11.06 2016民進党滋賀県連パーティー

民進党滋賀県連パーティー

 党名変わりましたが、毎年この時期に行われている県連パーティーでした。前段の講演は蓮舫新代表が行い、今年は昨年とスタイル変えて後段の懇親会も着座で行われました。例年よりすこしゆったりとお過ごしいただけたのではないかと思います。
今年も多くの方にお集まりいただきました。(座席が足りなくなるくらいでした。)ありがとうございました。

2016.10月

10.31 2016秋、新作ポスターできました!

 新しいポスターが完成しました。頑張って張り替えています。ポスターの掲出に協力いただいている皆様ありがとうございます。
いつものことですが、ポスター貼ってもいいよ!といってくださる方、河井までお声かけください。(今ならなんと、川端達夫議員のポスターか蓮舫代表のポスターを選ぶことができます!?)

2016.09月

09.17-18 地方議会最速クルー!?全国市町村交流レガッタ戸田大会優勝

 埼玉県戸田市戸田ボートコース。オリンピックで使用されたコースで開催された全国市町村交流レガッタに今年も参加しました。
議会議員の部は全18チームが参加。大津市議会スポーツ議員団は、予選は1着で突破するも、準決勝では4人の息が合わず、必死に漕いだのにバタバタで3位。なんとか決勝へ進出。そのため決勝は1レーンでしたが、準決勝の反省をふまえて快漕、久々に優勝カップを獲得しました。
来年は、秋田県由利本荘市、その次はいよいよ大津市での開催予定です。1000人近い選手が全国各地から参加してくれます。スポーツでの交流、スポーツを活かした観光につながるいい機会です。しっかりと準備に取り組みたいと思います。

09.13 施設の維持管理は早め、早めの対応を ~ 9月通常会議一般質問①

9月通常会議

 児童遊園地で黄色いテープがぐるぐる巻きになっている遊具があるのを目にした方は多いのではないかと思います。遊具が傷み切ってからの修繕となっていて費用がかさみ、対応に時間がかかっています。目の前にある遊具の不具合解決はもちろんですが、今後、このような状況にしないようにする「しくみ」づくりが大切です。
そのために、早く不具合を発見して、今よりも早めに修繕につなげる取り組みが必要です。限られた職員だけで不具合を早めに発見するのは困難なので、日頃施設を使用している市民である皆さんにこの発見者の役を「一部」担ってもらうことが一つの方法となります。このような市民による通報の「しくみ」づくりについて提案し、大津市の姿勢を問いました。